大河内様:当社は2017年に創業したスタートアップ企業です。独自で開発したAI技術などのテクノロジーと、弁護士の法律知見を組み合わせ、企業法務の質の向上や業務の効率化を実現するリーガルテックサービスを提供しています。お客様の契約書データをシステムに放り込むだけで全文をテキストデータ化し、AIでレビューして法的リスクを洗い出すAI契約審査プラットフォーム「LegalForce」と、自然言語処理技術や機械学習技術を活用し、自動で契約データベースを作成、締結済の契約書の管理を自動化するAI契約管理システム「LegalForceキャビネ」を展開しています。
当社のサービスはクラウドサービスであり、契約書を、PDFで利用する必要があります。ところが、お客様によってはまだまだ紙で契約を締結、管理をされている企業様も多く、「LegalForceのサービスを使うために、これまでに蓄積してきた紙の契約書をどうPDF化をどうしたらいいのか」と頭を抱えている。つまり、契約書のPDF化が高いハードルとなり、当社サービスの導入にまで至らないのです。
特にコロナ禍では、リモートワークへの移行によるオフィスの縮小にともない、契約書の保管スペースが課題となり「紙の契約書の管理方法をなんとかしたい」「PDF化したい」とのご要望が急激に増えました。これを機にリーガルテックサービスを導入し、一気にDXを進めようとしても、これまで締結した膨大な量の紙の契約書をPDF化する必要があるため、そこから着手するにはかなりの時間と手間を要します。また、契約書の管理業務は少人数で行われているケースも多いため、通常の業務に追われ、DXを推進するための動きができなくなっているご担当者様も少なくない。
これらの課題を解決するために、うるるBPOさんと提携して、紙の契約書をPDF化するまでの行程をお任せすることにしました。当社の代表とうるるBPO代表がもともと交流があったこともあり、業務提携の話はスムーズに進みました。前行程のPDF化はうるるさん、後行程のデータ化・AI管理は「LegalForceキャビネ」で、といった流れと体制は、現在すでに確立できています。