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書庫5つ分の報告書データをデジタル化
想像以上の「働き方改革」を実現。

出光興産株式会社

千葉事業所 工務課 吉田様
石油元売り会社の出光興産株式会社では、製油所・工場の安全・安定操業の為、これまで多くの技術者たちが設備の検査や改修を行い、それを記録として残してきました。日常的に行われる設備の維持管理では、時に数十年前の報告書を見返すことも。報告書は数カ所の書庫に保管され、そして増え続けています。膨大な書類から、お目当ての一枚を探し当てるには相当な時間と労力を要し、さらには災害による汚損、焼失等への対策も万全にしておかなければならないことから、デジタル化は避けては通れない命題でした。そこで業務改善活動として、会社に書庫に存在する報告書の電子化を会社に提案した吉田様は、うるるBPOにスキャニングをご依頼くださいました。
企業概要

出光興産株式会社
設立:1940年
事業内容:原油調達、石油製品·石油化学製品の販売、等

クライアントの課題・要望

設備の検査・評価報告書のデジタル化

解決ソリューション

スキャニング

うるるBPOへ発注する前の状態についてお聞かせください。

吉田様:私は石油精製装置の維持管理を担当しています。その工程では、書庫に蓄積された過去の検査評価報告書を参考にしますが、保管されている膨大なファイルの中から目的の一枚を探し出すのは、非常に労力を要する作業でした。

というのも、東京ディズニーランド約7.5個分(115万坪)の広大な敷地の中に、私の部署だけでも5つの書庫が点在しており、ちょっと資料を取りに行くだけでも移動だけで車で15分ほどかかってしまいます。また災害による汚損、焼失等への対策も万全にしておかなければなりません。数十年前の技術者が残した手書きの資料も多く、それが万が一失われると大きな損失になります。

さらには入力をパソコンで行うようになってからも、それを出力し、捺印し、ファイルに保管するという一連の作業は続いていましたので、このままでは今後も紙データが増え続けていくことは明らかです。

そこで私は4年ほど前、書庫に保存される報告書のデジタル化を提案しました。それが承認され、正式に業務改善のための新規プロジェクトとしてスタートしたのです。

うるるBPOを選んだ一番の決め手は何でしたか。

吉田様:デジタル化すべき書類は約260万枚ありました。最初はそれを、自力でスキャニングしようと計画したのですが、よく検討したところ、それは労力的に難しいことが判明。その業務を得意とする会社を探し始めました。

何社かの候補はありましたが、こちらからの問い合わせに対する対応力という点で、最初の段階から、うるるBPO様がリードしていたように思います。なかでもPoC (Proof of Concept/概念実証)という段階を踏んだうえで、膨大な報告書のスキャニングという作業にかかる工数や金額を算出して頂いたことが非常に大きな決め手となりました。なにしろスキャニングすべき報告書の枚数が膨大だったため、予算化を進めるにあたり、どの程度の想定をすればよいのか見当もつきませんでした。プロの見立てで作業の全体像をつかむことができたことは大変助かりました。

その後もこちらからの質問や要望に柔軟に対応して頂ける姿勢に共感し、最終的にうるるBPO様とともにプロジェクトを推進していこうという決断に至りました。

うるるBPOの仕事ぶりはいかがでしたか?

吉田様:スキャニング作業中も報告書は日常的に活用するため、社外に持ち出すことはできません。そこで社内にスキャニングのための機材を持ち込み、そのためのスタッフの皆様に一定期間駐在して頂く形で進められました。

印象的だったのは、スキャニング中に何か疑問があると、その都度確認したうえで作業をしてくださるという姿勢です。「とても細かな部分まで気にしてくれている」と感じられて、非常に安心感がありました。また質問をする際でも、何もない状態で聞きにくるのではなく、自分なりのアイデアや提案を携えてから来てくださる。こちらとしても対処がしやすいですし、スムーズに問題解決に至ることができるのは有難かったです。

2018年の8月からスタートしたスキャニング作業は、予定通り翌年の4月に終えることができました。実際にデータを活用してからも、画質等の問題はほとんど起きていません。

作業が完了して、働き方や職場環境は改善されましたか?

吉田様:それまでは遠くの書庫に出向き、膨大なファイルの中から報告書を探し出すという作業をしなければなりませんでしたが、現在はパソコンやスマートフォンで目当ての資料を閲覧することができます。スキャニングの後にも、うるるBPO様にはファイルのリネイムやPDFの分割という作業を追加で依頼しましたので、さらに検索の効率は向上しています。

その他、小さな文字の資料も画面上で見やすく拡大し、それを複数人で閲覧できるようになった、リモートワーク中や外出中でもクラウド上に保存した資料にアクセスできるようになった、新たに作成する報告書に参考となる過去の報告書データを添付できるようになったなど、多くのメリットがありました。

また定期的に行われる装置の改修時には、仮設建屋に一時的に部署ごと移転しなければならないのですが、その際、書庫に保管されている報告書ファイルもすべてトラックに乗せて持っていかねばならず、それがとても大きな負担となっていました。電子化したことで、その作業が不要となったことも大きかったです。

資料がデータ化されたことの社内の反響はいかがでしたか。

吉田様:業務改善事例として、社内でこのプロジェクトの功績が発表されてから、同様の悩みを抱えていた、他の部署からの問い合わせがすごかったです。一時期は冗談で「スキャン課の課長」と呼ばれるほど、私が社内でうるるBPO様をPRさせていただいておりました。

私の部署での経験と実績があったことから勧めやすかったですし、他部署の担当者も信頼してくれたのではないでしょうか。

今後の活用についてお聞かせください。

吉田様:一部始めてはいますが、スキャニングした報告書のOCRを進め、検索の精度をさらに高めていきたいと思っています。また保管してある設備のレントゲンフィルムなど、特殊な資料のスキャニングといった将来的にAIの導入を睨んで必要となる作業の可能性についても、うるるBPO様の協力のもと探っていければと思います。

また、書庫の資料ファイルがなくなったことで、その分のスペースを空けることができました。すでに1ヶ所、書庫だった部屋を会議室に改装し、コロナ対策のための隔離場所やワークスペースとして有効活用しているのですが、このような目に見える形での職場環境の整備も、もっと進めていきたいですね。

ここまで、当初私が想像していた以上の大きなメリットがありました。これからも「スキャン課の課長」として、社内資料のデジタル化をリードしていきたいと思います。

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OCR(Optical Character Recognition)処理とは、写真や画像に描かれている文字情報の上に、透明なテキストを付与する(埋め込む)処理のことです。
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画像化したPDFやjpeg、TIFF等各種ファイル形式の、ファイル名を入力する作業です。
ファイル名は文字数や使用できない記号といった制限がございますが、基本的にはユニークなお客様任意のファイル名を付与することができます。
弊社の受託実績の中では、原本に記載のある文字やコードを入力して付与して欲しいというご要望が比較的多いです。
ファイル名は、画像化後のデータ運用を意識して、「検索性」の高い名称にすることが大事です。
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e-文書法とは、2004年11月に制定され2005年4月に施行された、保存することが義務付けられた文書の電子化を認める法律のことです。
帳票類や財務諸表など、商法や税法などで企業に保存が義務付けられている文書について、電子化された文書ファイルで保存することが認められています。
また、紙の文書をスキャナで読み取った画像データも一定の要件を満たせば原本として認められているため、ビジネスを進める上で必要とされる文書・帳票類の印字・流通・保存にかかるコストが大幅に削減されると期待されています。
うるるBPOの営業担当は文書情報管理士の資格を取得済みです。お気軽にお問い合わせください。
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オンサイト(出張スキャン)
「利用頻度が多い」「機密性が高い」といった社外に持ち出すことのできない文書を、お客様先に出張してその場でスキャンおよび納品するサービスです。機材の準備、マニュアル作成、人員の手配、作業ディレクション、進捗管理などすべてを当社で行います。
※出張場所により金額は異なります。
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