渡辺様:弊社の子会社(みのり書房)で発行していた雑誌『月刊OUT』は「日本初のアニメ雑誌」といわれることがあるほど、歴史の古い雑誌でした。記事を担当していた皆さんもすごい方々で、現在の日本を代表する著名なクリエイターの方たちが、当時はまだ若手のライターとして記事を書いてくださっていました。
1995年に休刊してから26年経過し、創刊号(1977年)に関しては44年もの月日が経過しているため、現状の紙媒体で保管するのが難しくなっていました。冊数は全巻で217冊、ページ数は全部で35,000ページほど。弊社の歴史を語る出版物として、出来るだけきれいな状態で残しておきたいと考え、保存方法を模索しておりました。
そんな時に他社から、みのり書房で出版していた別冊を「復刻して再販したい」というお話をいただきました。印刷をするにあたり当時の本を電子化する必要があり、印刷工程までのお話を伺ったときの事を社内で検討した際に「月刊OUT」も社史の一環として今後の事を踏まえデジタル化したほうがよいのではないか、という話になりました。