製造業でペーパーレス化に成功した6つの事例
製造業を営む企業の中には、これからペーパーレス化の推進を検討しているところも多いのではないでしょうか?実際に、企業がペーパーレス化を推進すると数多くのメリットを獲得することができます。
例えば、メリットのひとつとしてコスト削減が挙げられます。ペーパーレス化を実施すれば、情報をデータとして扱うことができるため、紙の印刷に必要なレンタル代やトナー代、メンテナンス費用を削減することができます。また、業務効率や生産性を向上させることも可能です。ペーパーレス化を行い、データをクラウド上に保存すれば、複数の社員で情報を共有することができます。また、膨大な情報の中から検索することもできるようになるため、業務効率が大幅に向上するでしょう。
このように、ペーパーレス化のメリットは非常に多いですが、あくまでもメリットを獲得できるのはペーパーレス化に成功した企業です。そのため、これからペーパーレス化に取り組む企業は、すでにペーパーレス化に成功した企業の事例を把握しておくと参考になります。
そこで、今回は製造業でペーパーレス化に成功した6つの事例と製造業がペーパーレス化に成功するための方法について解説しますので、興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
製造業でペーパーレス化に成功した6つの事例
製造業でペーパーレス化に成功した事例を6つご紹介します。これからペーパーレス化に取り組みたいという企業は、ぜひ参考にしてみてください。
アイム電機工業株式会社
1つ目は、アイム電気工業株式会社です。
アイム電気工業株式会社は、水中モーターや水中ポンプなどの設計・製造を手掛ける企業です。元々、アイム電気工業株式会社は、作業指示や管理を紙で行っており、転記をする際にミスが発生するという課題を抱えていました。この問題を解決するために、ペーパーレス化を推進することになりました。
アイム電気工業株式会社は、部品情報を整理する作業向けマクロと作業状況を集約する管理者向けマクロを作成しました。このように2つのマクロを作成することで転記ミスが大幅に減少し、生産性向上などのメリットを獲得しています。
岩手モリヤ株式会社
2つ目の事例は、岩手モリヤ株式会社です。
岩手モリヤ株式会社は、スポンジングやCAD、CAM、最新鋭縫製機器などを活用し、ジャケット・ウールコート・スーツ、高級婦人既製服などを設計・製造する企業です。経済産業省が主導する地域経済の好循環を創出するために推進しているプロジェクト『地域未来牽引企業』や次世代を担う繊維産業企業100選などに選出されています。
岩手モリヤ株式会社では、生産管理工程における従業員ごとの作業スピードのムラが課題となっていました。生産管理工程では、紙ベースで管理を行っており、進捗状況が正確に把握できない状態でした。この問題を解決するために、岩手モリヤ株式会社ではタブレットによるペーパーレス化を実施しました。これにより、作業員が生産管理上の現状をリアルタイムで把握できるようになり、業務効率化を図ることに成功しています。
株式会社NISSYO
株式会社NISSYOは、業務用トランス・リアクトル・制御盤の設計・製造を行う企業です。ペーパーレス化を推進する前、部品の発注プロセスの中でFAXが使用されていました。しかし、FAXを使用すると大量の紙が消費されるため、その点に課題を抱えていました。
この問題を解決するために、株式会社NISSYOではiPadを通じて社員が図面データを直接閲覧できるようにしました。これにより、年間60万枚の紙の消費削減に成功しています。また、テレワークの実施にも容易に対応することができたなど、さまざまなメリットを獲得しています。
株式会社サンコー技研
株式会社サンコー技研は、プリント基板・光学部品・フィルム部品などを製造している企業です。ペーパーレス化に取り組む前、株式会社サンコー技研では生産実績やトラブルなどを作業日報に手書きで記録していました。手書きによる記録は社員への負担が大きく、その点が大きな課題となっていました。
株式会社サンコー技研では、この問題を解決するために、モバイル端末を導入し日報の手書き入力をデータ入力に変更しました。これにより、日報作成に必要な時間が短縮されただけでなく、入力ミスも大幅に減少。また、ペーパーレス化だけでなく、新しいシステムを導入することで、社員全員が最新の生産データを閲覧できるようになったので、生産性の向上にも成功しています。
秋田ファイブワン工業株式会社
秋田ファイブワン工業株式会社は、メンズやレディースの毛芯加工の高級ジャケットから軽いドンデン仕様のカジュアルなジャケットまで幅広い繊維製品の製造を行う企業です。元々、秋田ファイブワン工業株式会社では、製造現場において仕様書や指示書を紙で管理していました。それが原因で、更新をする度に新しい紙の出力と社員への情報共有が必要になっていたため、手間を感じていました。
この課題を解決するために、ペーパーレス化を実施しタブレット端末を導入。これにより、情報共有の効率化や生産性の向上、残業時間の短縮などさまざまなメリットを獲得しています。
バイホロン株式会社
バイホロン株式会社は、健康食品製造や食品添加物製造を行う企業です。主に、OEMの受託製造を行っています。
バイホロン株式会社は、OEMの受託製造に特化した企業であり、多品目・小ロット生産が主流です。そのため、複雑な工程管理に課題を抱えていました。ペーパーレス化を推進する前は、作業記録を手作業で行う必要があり、入力に毎日約30分を要していました。
この問題を解決するためにタブレットを導入し、データ入力作業に変更しました。これにより、大幅な入力時間の短縮に成功しています。
製造業でペーパーレス化に成功するためには?
製造業でペーパーレス化に成功するためには、いくつかのコツがあります。ここでは、ペーパーレス化に成功するためのコツを2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ペーパーレス化の対象や最終目標を決める
1つ目は、ペーパーレス化の対象や最終目標を決めることです。
ペーパーレス化の対象を明確にすることで、どこからデータ化すればいいのかがわかります。また、最終目標を決めることで、目的を明確にすることが可能です。これにより、ペーパーレス化の推進をスムーズ化できるため、取り組む前にしっかりと決めておくことが重要になるでしょう。
スキャン代行業者を利用する
2つ目は、スキャン代行業者を利用することです。
ペーパーレス化を推進するためには、まず企業が保管する書類をデータ化する必要があります。その際に、スキャン代行業者を利用することで、スキャン作業を完全に委託できるため、スムーズなペーパーレス化を実現できます。
ペーパーレス化がスムーズになることで、自社の負担が少なくなり、ペーパーレス化に成功できる可能性が高くなるので、失敗したくないという方は、スキャン代行業者の利用がおすすめです。
まとめ
今回は、製造業でペーパーレス化に成功した事例をいくつかご紹介しました。これからペーパーレス化の推進を検討している企業の中には、事例でご紹介した企業のように、ペーパーレス化による大きなメリットを獲得したいという方も多いでしょう。しかし、社内のみで対応することに自信がない企業や失敗したくないという管理者もいるのではないでしょうか?そのような企業は、株式会社うるるの『うるるBPOスキャン代行サービス』を利用しませんか?
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